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「筑波の12時間耐久って知ってる?」 「ううん、知らな〜い」 「お盆の頃やるナイターでいろいろな車が出てるんだよ」 「へ〜、すごいね。鈴鹿の8耐みたいね。」 「うん、あれの車版。」 「おもしろそうね。それで、その12耐がどうしたの?」 「うん、その12耐に出たいんだけど。」 「は〜?レースなんてどうやって出るの?」 「うん、これからライセンス取るの。」 「車はどうすんの?レースカーって高いんでしょ?」 「今乗っているM3をレースカーにする」 「はぁあ〜??だって、そんな、しろうとが出ても勝てないでしょうに。」 「大丈夫。予選に落ちたら参加費返してくれるって」 と、いう会話は約10年くらい前のもの。筑波の9耐は当時は12時間も 走っていた頃の話。バブルの景気のおかげか、もちろんレースも全盛期で 参加台数の多さも手伝って TV中継はあるわ、芸能人チームも参加するわで、なんとも華やか。 そんな雑誌の記事を見て一体なにをとち狂ったのか、「レース」の「レ」の字も知らない 我が会社の社長が「出る」と言い出したのだ。しかも、自分の足である BMW−M3をレーシングカーにして...... そんな「超」あまちゃんチームが筑波9耐で優勝する日が来るなんて 一体誰が思うであろう。しかし、ノストラダムスが来る前に、とうとうその日はやって来た。(超驚) と、いうことで、楽しんで読んで頂ければ幸いです。 (注釈)ちなみにこの筑波ナイター耐久は主催クラブの事情により、1999年をもって終わりとなりました いつかはまた復活してくれることを祈ってます! |