PCカーテンウォール…..
「パソコンのディスプレィにかけるカーテン生地」
と言っても通じるかもしれません。
でもこれ、れっきとした建築用語なんです。
プレキャストコンクリート(略してPC)
で造られた壁のことです。
主に超高層ビルなどに使われていますが、
その他階段や床など、同じような形で枚数が
多いものを必要な場合によく使われます。
建築の用語を知らない人には、なんのこっちゃ?でしょう。
名前はヨコ文字で格好いい(?)のですが、
中身は所詮コンクリートなんですから。型枠(かたわく)に、鉄筋と金物をちょこっと入れて
コンクリートを打っただけのものなのです。こんな簡単なことなのに、
そんなに大昔から行われている訳でもない。もっとも工場を作るお金が無かったのかもね。
サイトPC(現場で造ること)も行われているくらいだから、
考えてみればたいした事は無いんですけれどもね。
そういえば一度サイトPCに関わったことがあります。
現場近くの空き地を借りて、自分達で勝手に作るのだから
至って簡単です。(本当に簡単かどうかは不明だが、設備は簡単)
ある日、その現場から電話が来ました。
「どこそこに開口つけていい?」
私の返事は
「そりゃ〜いいですよ。ただ鉄筋は入れてね」
と言うことで早速開口が出来た訳です。
後で聞いてみると、すでにそのPC版は取り付けられていて、
それを無理やりカッターで切ったと言う事だった。おお、恐ろしい。
その某ゼネコンのH氏、いまでは大所長なんですね〜。
と、言うわけで回想録も混ぜたこの文章、初めて世に日の目を見るわけです
(補足) この原稿は平成6年(1994年) PCCA(PCカーテンウォール工業会) 発足20周年記念原稿として書かれたものです。 残念なことに内容がPCCAの意にそぐわなかったようで、没版となってしまい日の目を見ることはありませんでした。が、これからのPC 業界を支える新しい人々の為に、ここに載せることと致しました。内容が10年前のことなので今考えると少々古いものとなっていますが、その点はご了承ください。なお、この文章の無断掲載、転載を禁じます。 あなたは○月○日以降、 人目の訪問者です。 掲載:2003年7月